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スノボ初心者が知っておきたい基礎知識を解説!おすすめスキー場も紹介

スノーボードは冬の定番レジャーとして人気があります。しかし、初めてスノーボードをする方にとっては「何から準備すれば良いのか」「どんな服装で行けば良いのか」など、わからないことが多いのではないでしょうか。本記事では、スノーボード初心者が知っておきたい基礎知識として、練習方法やコツ、悩み別の対処方法、初心者がやりがちなミスや間違いを解説します。また、初心者におすすめのスキー場もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

スノボ初心者向けのおすすめ練習方法とコツ

ここでは、スノボ初心者におすすめの基本練習方法とコツをご紹介します。滑り始めの基礎をしっかり身につけて、安全にスノーボードを楽しみましょう。

転び方

スノーボードでは転倒が避けられません。転んだときにケガをしないように、正しい転び方を覚えておきましょう。基本的な転び方は、膝を曲げて体を丸めて転ぶ方法です。具体的には次の手順で転びます。

  1. 転ぶ方向に体を倒します。
  2. 両膝を曲げて体を丸めます。
  3. 顔を両腕で覆って守ります。

転倒時に手を地面についてしまうと、腕や手首を痛める可能性があります。特に片腕を突いて全体重をかけると骨折する恐れがあるので注意しましょう。また高い姿勢から倒れると頭を打つ危険もあります。そのため、手をつかずに膝を曲げて体を小さく丸め、頭部を腕でガードしながら倒れるようにするのが安全です。初心者のうちは余裕がなく難しいかもしれませんが、「転びそう」と感じたらすぐにしゃがんで低い姿勢になるだけでも頭部の保護につながります。

万が一転んでしまったら、周囲の滑走者にぶつかられないよう周囲の状況に注意しつつ、安全に起き上がりましょう。素早く立ち上がって再開できるようになるまでが練習です。

立ち方

一度転んだら、すぐ自力で立ち上がれるように起き上がり方も練習しておきましょう。ボードを履いた状態で立つにはコツがあります。

  1. 両膝を立てて体育座りの姿勢になり、体重を両足にかけます。
  2. 片足をボードに乗せ、もう片方の足はボードの後ろに下ろします。
  3. 両足ともボードに乗せ直し、エッジが雪面に食い付くようにして立ち上がります。

ポイントは、両膝を曲げて足裏全体で体重を支えるようにするとバランスが取りやすいことです。また、ボードのエッジを雪面にしっかり当ててから立ち上がるようにしましょう。エッジが噛んでいないとボードが滑ってしまい起き上がりにくくなります。どうしても立てない場合は、コース脇の安全な場所に移動して片足だけビンディングを外す方法もあります(このときボードが流されないよう注意)。急斜面の方がエッジが刺さって起き上がりやすいので、慣れないうちはやや傾斜のある所で試してみるのもコツです。

基本姿勢

スノーボードで安定して滑るには、基本姿勢を身につけることが大切です。正しい基本姿勢ができているとバランスを崩しにくく、ターンなどの動作もスムーズになります。

  • 膝を軽く曲げる: 常に膝を軽く曲げて構えましょう。膝を曲げて重心を下げることでボード上で安定した姿勢を保てますし、衝撃も緩和されます。ターンの際も膝の曲げ伸ばしが重要になるので、滑走中は常に膝を柔軟に使える姿勢を意識しましょう。
  • ボードの真ん中に乗る: 両足に均等に体重を乗せて、重心がボードの中央にくるよう意識します。スノーボードは横向きに立って操作するため、つま先側(トゥサイド)と踵側(ヒールサイド)への体重移動で曲がりますが、前後方向の重心も重要です。初心者には難しいかもしれませんが、基本はボードの前後中央に体重を乗せることです。両足へ均等に荷重できていれば自然と重心は中央付近に集まります。膝を軽く曲げて両手を軽く広げると、さらにバランスが取りやすくなるでしょう。
  • 目線は遠くへ: 足元ばかり見ているとバランスを崩しやすいので、目線は進行方向の10~20メートル先を見るようにしましょう。進行方向の遠くを見ることで体が自然に安定し、余裕が生まれます。特にターンをするときは、目線を行きたい方向に向けるとスムーズに曲がることができます。初心者はつい近い足元に目が行きがちですが、もっと先の遠くを見る意識を持つだけで驚くほど滑りが安定します。リラックスして顔を上げ、前方を見据えて滑りましょう。

ターン

スノーボードの基本的な動きであるターンも、初めは緩斜面でゆっくり練習するのがおすすめです。ターンをマスターすれば行動範囲が広がり、さまざまなコースを滑れるようになります。以下のポイントを意識して練習しましょう。

  • エッジを立てる: ターンするときはボードのエッジ(板の側面)を立てて、雪面に食い込ませます。エッジにはつま先側(トゥエッジ)とかかと側(ヒールエッジ)の2種類があります。つま先側に体重を乗せてエッジを立てるターンを「トゥサイドターン」、かかと側に乗せるものを「ヒールサイドターン」と呼びます。初心者にはまずヒールサイドターンから練習するのがおすすめです。かかと側(背中側)から進行方向を見る形で曲がるので、視界が開けていて恐怖心が少ないためです。ゆるやかな斜面でボードを横滑りさせながらエッジを立てる感覚を掴み、徐々にターン弧を描けるように練習しましょう。
  • 目線をターン方向に: ターンする際は、曲がりたい方向に顔と目線を向けます。行きたい方向を見ることで体重移動がスムーズになり、バランスを崩しにくくなります。逆に足元ばかり見ていると体が硬直してボードを動かしにくくなるので注意しましょう。ターン中は常に視線を先行させるイメージで、次に進む方向を見る癖をつけてください。

最初のうちは無理にスピードを出す必要はありません。緩斜面でゆっくりターン練習を始め、エッジを立てて曲がる感覚に慣れましょう。慣れてきたら徐々に斜面を変えたりスピードを上げていけば大丈夫です。練習中は安全のためヘルメットやプロテクター、ゴーグルなどを着用し、疲れたときや体調がすぐれないときは無理せず休憩してください。焦らず段階を踏んで練習すれば、必ずターンはできるようになります。

スノボ初心者の悩み別対処方法

初心者がスノーボードでつまずきやすい悩みや問題点と、その対処方法を紹介します。自分に思い当たる症状があれば、原因を理解して適切な対策を取りましょう。

悩み1:うまく立ち上がれない

■主な原因: ボード上での基本姿勢が身についていない、または体重移動がうまくできていないことが考えられます。正しい基本姿勢ができていないとボード上でバランスが取れず、起き上がる動作でも体勢を崩しやすくなります。また、立ち上がる際に上体だけ起こそうとして重心が後ろ足側に残っていると、板が前に進まず起き上がれません。

■対処法: まずは平らな場所で基本姿勢(両足均等荷重で膝を曲げた姿勢)を取る練習をしましょう。自分が両足にしっかり体重を乗せられているか、一度止まった状態で確認します。その上で、起き上がるときには山側(斜面の上側)を向いてつま先エッジに体重をかけるように意識してください。斜度がある程度ある場所(急斜面寄り)でボードを山側に立て、つま先側エッジを使うと比較的起き上がりやすくなります。どうしても難しいときは一旦うつ伏せになってから立つ方法も有効です。うつ伏せで山側につま先を突き刺すようにし、腕立て伏せをするように上半身を起こしつつ足を引き寄せると起き上がりやすくなります。基本姿勢と体重移動を身につければ徐々にスムーズに立てるようになりますので、焦らず練習しましょう。

悩み2:板を縦にできない(まっすぐ滑れない)

■主な原因: エッジを立てる感覚が身についていないことが挙げられます。ボードを雪面に対して垂直(板を縦方向)に向けようとすると、エッジでしっかり止めない限り板は横に滑ってしまいます。エッジの使い方に慣れていない初心者は、板を縦にして直滑降しようとすると踏ん張れず転倒しやすい傾向があります。

■対処法: エッジング(止まる)練習から始めましょう。緩斜面で板を縦に向け、まずかかと側のエッジを立てて停止する練習をします。後ろ向きに滑り出す形になりますが、かかとエッジを効かせてスピードを殺します。慣れてきたらつま先側のエッジでも同様に、前向きに滑り出しつつ止まる練習をしてみましょう。エッジを使った制動に慣れたら、次はゆるい斜面でのターン練習です。スピードが出すぎないようコントロールしながら、エッジを立てて曲がる感覚に徐々に慣れてください。練習を重ねるうちに板の向きを自由にコントロールできるようになります。また、どうしても独学で難しい場合はスノーボードスクールのインストラクターに教わるのもおすすめです。プロから正しい姿勢やエッジワークを学ぶことで上達が早まります。

悩み3:ターンができない

■主な原因: ターンがうまくできない初心者の多くは、体重移動のタイミングやかけ方が不十分だとされています。怖がって重心を後ろに残したままだったり、エッジを十分立てられなかったりすることが原因です。

■対処法: 目線と重心移動の2点を意識しましょう。まず曲がりたい方向にしっかり目線と顔を向けることで、体全体がターン方向に誘導されバランスを崩しにくくなります。また、曲がる側の足に体重を移すことでボードがたわみ、エッジが効いて曲がり始めます。初めは怖いかもしれませんが、ゆっくり小さな弧で構わないので、少しずつ内側(ターン方向)の足に荷重する感覚を掴んでみてください。それでも難しい場合は、インストラクターにフォームをチェックしてもらうのが近道です。滑れない原因が基本姿勢なのか重心移動なのか、プロの目で判断してもらいましょう。焦らず練習を重ねれば、必ずターンは習得できます。

悩み4:すぐ転んでしまう

■主な原因: 何度やっても転倒を繰り返す場合、用具のセッティングを見直す必要があります。具体的にはボードのスタンス幅やビンディングの角度、前後のバランスなどです。一般的な目安として前足の角度は+12度以上、後足との角度差は30度以内に設定します。スタンス(両足の幅)も人によって適正があるため、肩幅程度を基準に調整しましょう。またブーツのかかとやつま先がボードから大きくはみ出していないか確認してください。極端にはみ出しているとエッジが引っかかりやすく転倒の原因になります。通常、ブーツのソール中央(足裏の中心)がボード幅の中央にくるようセットしますが、ブーツ形状やビンディング位置によって多少のズレは生じます。自分の足幅や姿勢に合ったスタンスを探してみてください。

■対処法: ギアの調整を行っても改善しない場合、利き足(スタンス方向)を逆にしてみる方法もあります。現在レギュラースタンス(左足前)ならグーフィー(右足前)に変えてみる、またはその逆です。両方試してみて、滑りやすい方を自分のスタンスにすると安定するケースもあります。特にスケートボードやサーフィンの経験者は、そちらの癖に合わせた方が良い場合があります。いずれにせよ、基本姿勢と重心バランスがおろそかだと何をしても転びやすいです。もう一度膝の曲げ具合や上半身の力み具合などを見直し、リラックスして滑ってみましょう。慣れてくると自然にバランスが取れるようになります。

スノボ初心者がやりがちなミス・間違い

初心者のうちは無意識のうちに間違った動作をしてしまいがちです。ここでは、スノボ初心者にありがちなミスと正しい対策を紹介します。当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

  • 谷方向を向いて立ち上がろうとする: 転倒後に起き上がる際、斜面の下(谷)の方向に背中を向けて立とうとするとバランスを崩しやすいです。谷側に体重がかかると板が下方へ滑り出してしまい危険です。正しくは山側(斜面の上)を向いて起き上がるようにしましょう。山側を向けば体重が板の上方に乗るため板が暴走しづらく、視線も進行方向を向きやすいので立ちやすくなります。
  • 体重を後ろ(後足)にかけすぎる: スピードが出ると恐怖心から後ろ足荷重になってしまう初心者は少なくありません。しかしブレーキをかけようと後ろにのけぞると、かえってボードのコントロールが効かなくなります。前足にしっかり体重を乗せることでボード前部が安定し、ターンもしやすくなります。滑走中に怖くなったときほど、意識的に前足側の膝を曲げて前に圧をかけてみましょう。前足荷重にすることで板のテール(後ろ部分)が軽くなり、操作が楽になります。
  • ターンの弧が小さすぎる: 初心者はターン動作がぎこちなく、板を急激に傾けすぎて急角度で曲がりすぎることがあります。いわゆる切れ込みすぎた小回りターンはバランスを崩しやすく、速度調整も難しくなります。肩幅程度の大きめのターン弧を描くように意識しましょう。大きいターンほど安定しやすく、スピードもコントロールしやすくなります。最初のうちは広くゆるやかなターンを心がけることで安全に滑れるでしょう。

以上のような点に気をつけて練習すれば、転倒や恐怖心もぐっと減らせます。基本に忠実な姿勢と冷静な判断で、安全にスノーボードを楽しんでください。

スノボ初心者におすすめのスキー場

最後に、スノボ初心者でも滑りやすいおすすめのスキー場を5つご紹介します。それぞれ初級コースの充実度やアクセスの良さで人気のゲレンデです。スキー場選びの参考にしてください。

たんばらスキーパーク (群馬県)

群馬県沼田市の玉原高原にある日帰り利用も人気のスキー場です。全8コースのうち約7割が初・中級向けというレイアウトで、ファミリーや初心者に最適な緩斜面が豊富です。首都圏から約2時間というアクセスの良さながら標高1,250~1,550mと雪質も良く、シーズンはゴールデンウィークまでと非常に長いのも魅力です。幅広で見通しの良いコースが多く、初めてでも安心して滑ることができるでしょう。「雪遊び専用エリア」も併設され、小さなお子様連れでも楽しめます。

住所〒378-0071 群馬県沼田市玉原高原
電話番号0278-23-9311
アクセス関越自動車道・沼田ICから車で約30分(約19km)
URLhttps://ski.bigs.jp/gelaende/S1301.html
基本情報

舞子スノーリゾート (新潟県)

新潟県南魚沼市に位置し、全26コース・最長滑走距離6,000mを誇るビッグゲレンデです。3つのエリアに分かれ、初心者向けの緩やかなコースから上級者向けの急斜面や非圧雪ゾーンまでバラエティ豊富。コース幅が広く傾斜の緩やかなコースが多いので、初めての方も安心してロングランを楽しめます。上越新幹線「越後湯沢駅」から無料シャトルバス(約20~30分)も運行しており、首都圏からのアクセスも抜群です。スキー後は隣接の温泉施設で疲れを癒やすこともできます。

住所〒949-6423 新潟県南魚沼市舞子2056‐108
電話番号025-783-4100
アクセス関越自動車道・塩沢石打ICから車で約1分(約1km)
JR越後湯沢駅から無料シャトルバスで約30分
URLhttps://ski.bigs.jp/gelaende/S9501.html
基本情報

丸沼高原スキー場 (群馬県)

群馬県利根郡片品村にある丸沼高原スキー場は、日光白根山の山麓標高2,000mに位置し、上質なパウダースノーが魅力です。全12コース中およそ80%が初・中級コースで構成されており、上級者も満足のダイナミックなコースを備えつつ初心者にも優しいゲレンデ構成となっています。最長滑走距離は約4,000mにもおよび、山頂から麓までロングランを満喫できます。整備の行き届いた圧雪バーンは滑りやすく、山頂からの絶景も格別です。晴れた日には山頂から富士山が見えることもあります。

住所〒378-0414群馬県利根郡片品村東小川4658-58
電話番号0278-58-2211
アクセス関越自動車道・沼田ICから車で約50分(約35km)
URLhttps://ski.bigs.jp/gelaende/S1311.html
基本情報

野沢温泉スキー場 (長野県)

長野県下高井郡野沢温泉村に位置し、良質なパウダースノーと多彩なコースで知られるスキー場です。ゲレンデ数44コースのうち約40%が初心者向けとなっており、初めてでも滑れるコースが豊富です。標高差1085m・最長滑走距離10,000mにおよぶビッグマウンテンで、上級者向けのチャレンジコースから初心者向けのファミリーゲレンデまでバランスよく揃います。山麓には情緒ある温泉街が広がり、スキー後に外湯めぐりで疲れを癒やせるのも大きな魅力です。アクセスは上信越道・豊田飯山ICから約25分、北陸新幹線「飯山駅」から直通バスで約20~25分と良好です

住所〒389-2502 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷7653番地
電話番号0269-85-3166
アクセス上信越自動車道・豊田飯山ICから車で約25分
JR飯山駅から直通バスで約25分(終点よりスキー場シャトルバスに乗り継ぎ約20分)
URLhttps://ski.bigs.jp/gelaende/S6101.html
基本情報

竜王スキーパーク (長野県)

長野県下高井郡山ノ内町にある竜王スキーパークは、北志賀エリア屈指の規模を誇るマウンテンリゾートです。標高1,930mの山頂エリアでは良質な雪を楽しめ、山麓からは166人乗りのロープウェイで一気に標高1,770mまで上がれます。初級から上級まで楽しめる全20コースを備え、最長滑走距離は6,000mにも及ぶロングコースも魅力です。条件が良ければ山頂から一面に広がる雲海を見ることができ、幻想的な景色を堪能できます。アクセスは上信越道・信州中野ICから車で16km(約25分)と便利で、長野電鉄湯田中駅からは無料シャトルバス(約30分)が運行しています。

住所〒381-0405長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬11700
アクセス上信越自動車道・信州中野ICから車で約16km(約25分)、
長野電鉄 湯田中駅から無料シャトルバスで約30分(※JR飯山駅からは予約制の有料シャトルバス約35分)
URLhttps://ski.bigs.jp/gelaende/S7201.html
基本情報

以上のスキー場はいずれも初心者向けコースが充実し、施設やアクセス面でも快適に利用できると評判です。それぞれ特色がありますので、ご自身の好みや旅行プランに合わせて選んでみてください。

スノボ初心者のよくあるご質問

Q. 初心者がスノボを始めるにあたって最低限必要な装備は何ですか?

A. 最低限必要なのは、スノーボード板・ビンディング・ブーツ・ゴーグルなど滑走に必要な道具一式です。これらの「ハードグッズ3点(板・ビンディング・ブーツ)」とウェアやゴーグル、グローブなどの装備は現地でレンタルできる場合も多いので、手ぶらでも始められます。ただしレンタルを利用する際は本人確認書類(免許証など身分証明書)が必要です。また、万が一のケガや体調不良に備えて健康保険証(マイナ保険証を含む)を携帯しましょう。ウェアの下に着るインナーや替えの靴下、リップクリームや日焼け止め、ポケットティッシュなどの身の回り品も持って行くと安心です。なお、詳細な持ち物リストや選び方については別記事「スノボに必要な持ち物は?ゲレンデで困らないための完全ガイド」で詳しく紹介しています。

Q. 初心者が転んだときの正しい転び方はありますか?

A. はい、転び方にもコツがあります。膝をしっかり曲げて体を丸め込み、顔は両腕でガードするように倒れるのが基本です。手のひらを地面について受け身を取ろうとすると手首を捻挫・骨折しやすいので避けましょう。前方に転ぶときは野球のヘッドスライディングのように腕はつかず胸腹部から雪面に滑り込むイメージ、後方に転ぶときはあごを引いて頭を上げ、背中を丸めて受け身を取ります。高い姿勢から転ぶと衝撃が大きくなるため、危ないと感じたら素早く低い姿勢(しゃがむ)に移行するのも効果的です。頭や手首への衝撃を最小限にする倒れ方を身につけて、安全に滑りましょう。


Q. スノボの基本姿勢とはどのようなものですか?

A. スノーボードの基本姿勢は、膝を軽く曲げてリラックスし、両足に均等に体重を乗せ、視線は進行方向の遠くを見る姿勢です。具体的には、ボードの上で左右の足にバランスよく荷重し(重心をボードの中央に置く)、膝・足首を適度に曲げて重心を下げ安定させます。両腕は軽く開いてバランスを取り、顔はうつむかずに前方10~20メートル先を見るようにします。この姿勢だと板の上で安定しやすく、次の動き(ターンなど)にもすぐ対応できます。逆に膝が伸びきっていたり目線が足元だとバランスを崩しやすいので注意しましょう。

Q. よくある初心者の悩み(立ち上がれない・ターンできない)への対処法は?

A. 基本は重心バランスと体重移動の練習です。うまく立てない人は、平地で基本姿勢(両膝を曲げて両足均等荷重)を確認してから起き上がる練習をしてください。斜面では山側を向き、つま先側エッジを使って起き上がると立ちやすいです。また、ターンができない人は、最初は小さなターンでもいいので曲がる方向に目線を向け、内側の足に徐々に体重を移す感覚を掴みましょう。恐怖心から後傾(後ろ足体重)になっている場合が多いので、思い切って前足に体重を乗せてみるのもポイントです。独学で難しい場合はスノーボードスクールのレッスンを受けるのも非常に効果的です。プロのインストラクターが基本姿勢やターン動作を基礎から教えてくれるので、短時間で上達しやすくなります。


Q. 初心者におすすめのスキー場はどこですか?

A. 初心者向けコースが充実していてアクセスも良いスキー場としては、例えば群馬県のたんばらスキーパーク新潟県の舞子スノーリゾート群馬県の丸沼高原スキー場などが挙げられます。これらのゲレンデは緩やかなコースが多く、初めてでも滑りやすいと評判です。長野県の野沢温泉スキー場や長野県の竜王スキーパークも初心者コースが豊富でおすすめできます。それぞれ本記事で紹介したスキー場ですので、詳細は上の説明をご参照ください。

まとめ

スノーボードは基本的な動作さえ身につければ誰でも楽しめるスポーツです。最初は転んでばかりかもしれませんが、正しい姿勢とコツを覚えれば滑れるようになります。また、安全に楽しむためゲレンデのルール「FIS 10か条」にも目を通しておきましょう。国際スキー連盟が定めたマナーで、日本鋼索交通協会のサイトで日本語版が公開されています。ヘルメットやプロテクター、ゴーグルなどの装備も忘れずに着用し、体調に気をつけながら無理のない範囲でウィンタースポーツを満喫してください。今回ご紹介した基礎知識や練習方法を参考に、ぜひ楽しいスノボデビューを飾ってください!